聞こえについて

人は脳で聞いている

人はどこで音を聞いているのでしょうか?そしてなぜそれを知る必要があるのでしょうか?

会話を聞くとき、私たちの耳と脳は一つのシステムとして働きます。そして聞いて理解することの多くを担っているのは脳なのです

聞いているのは耳ではなく、私たちの脳なのです

多くの人々は、聞くということは、耳で起こっていることと考えますが、実はそうではありません。聞こえは、耳と脳の聴く働きを担う部分との間で起こることです。耳から届いた音は、脳に届いて、意味を持つ情報になります。

会話を耳にしたとき、私たちの耳と脳は一つのシステムとして働きます。そして多くを担っているのは脳の働きです。脳は、左右、2つの耳から届いた情報を使って、どちらの方向から届いた音なのかを理解し、音の波は脳の中で音として理解されます。そしてあなたが耳を傾けている間、脳は聞きたい会話に集中できるように、不要なノイズと会話とを分けています。いまこの瞬間にも、脳では、聞くための主たる4つのプロセス — 「捉える」「分ける」「集中する」「理解する」 — が働き続けています。

なぜそれが重要なのでしょうか?

聴覚ケアを取り巻く業界では長い間、耳の聞こえの問題をどのように補うか、ということに焦点を当ててきました。しかし、これまでの「耳」を中心に考えるアプローチには限界がある、私たちオーティコンはそう考えています。

オーティコンでは、補聴器ユーザーが、騒音のあったり、聞き取りの難しい環境でも疲れるを感じることなく一人ひとりの能力や認知資源を活かし、一日を通してどのような場面にあっても積極的でいられることを補聴器開発の命題にあげてさまざまな技術と補聴器を開発し続けています。

まず「Brain:脳」から「Hearing:聞こえ」を考える。耳を通じて届いた音の意味を「脳」がより楽に理解できるように助ける、私たちはこれをBrainHearing(ブレインヒアリング)と呼びます。

捉える

脳は、耳を通じて届いた音が持つ意味を理解するために休むことなく働きます。より脳に負担なく理解できれば、認知機能に余裕が生まれ、疲れを感じることなく、会話の内容を記憶したり、蓄えた記憶と結びつけたりすることが容易になります。

集中する

脳は、大切で集中したい音へ集中します、また自在に集中したい音の焦点を切り替えることができます。そのためには複雑な環境であっても、両耳を通じ、周囲のすべての音にいつでもアクセスできることが必要です。

分ける

脳に届いた音の中から、自分自身にとって最も大切で集中したい音を決めます。脳は、会話の中から聞きたい声と不要な背景ノイズを聞き分けることができるのです。

理解する

脳は、耳を通じて届いた音が持つ意味を理解するために休むことなく働きます。より脳に負担なく理解できれば、認知機能に余裕が生まれ、疲れを感じることなく、会話の内容を記憶したり、蓄えた記憶と結びつけたりすることが容易になります。

すべては「脳」を考えることから。
BrainHearing™がオーティコンのオーディオロジーのアプローチです

従来型の「ear hearing (耳で聞く)」アプローチでは、もっぱら末梢器官である「耳」に注目し、補聴器の開発が行われてきました。

これに対し、オーティコンのオーディオロジーは、脳が「音を理解する働き」をサポートすることへ主軸をおきさまざまな研究や製品開発が行われています。一人ひとり異なる、聞こえに対するニーズへ応えるためには、脳の働きのプロセスを理解する必要があります。このためオーティコンは、耳に届く音を理解するために、まず第一に脳が必要とするものは何かを考えることに重きを置いています。言い換えるならば、「音」や「耳」そのものに注目するよりも「脳」を最優先に考えているのです。

一人ひとり音の捉え方は異なります。オーディオグラムが示す聴力は同じであっても、音を聞いて、その意味を理解するとき、聞こえの捉え方は異なります。オーティコンの補聴器は、その人の聞こえの経験に合わせた音を届けることで、直接脳の働きを補って音の意味をより理解しやすくします。

BrainHearing™ を支える技術

難聴と認知機能低下の関係