みんなの聞こえ
2015年11月に東京、大阪で開催しました『みみともコンサート2015』のレポートをお届けします
2015/12/16
聞こえ

本年のコンサートにもたくさんの方に足を運んでいただきました

補聴器や人工内耳の装用者も気兼ねなくコンサートに足を運び、最高の音楽を楽しんでいただきたいという想い、そしてクラシック音楽ファンや健聴者の方々においては、これを機会に難聴に関する理解を深めていただきたいという願いを込めて弊社が開催する「みみともコンサート」。本コンサートは、今年で第2回目の開催となりました。多くの方々の賛同をいただき、盛大のうちに終了いたしました。

ウィーン三重奏団を迎えて

本年はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者として活躍されているラファエル・フリーダー氏が率いる「ウィーン三重奏団」を迎えて、11月20日東京公演(王子ホール)、11月25日大阪公演(ムラマツリサイタルホール新大阪)の2会場で開催いたしました。ピアノ、バイオリン、チェロで構成されたウィーン三重奏団はクラシックの業界でも珍しいといわれる"親子"トリオです。

ラファエル・フリーダー氏より、本コンサートの演奏に際してメッセージをいただきました。

『・・・日本の皆様と、美しい音楽を共有できることを大変嬉しく思います。音楽に国境はありません。音楽は、日本の皆様も、オーストリアで暮らす私たちにも理解できる言葉です・・・』

ウィーン三重奏団 ラファエル・フリーダー Raphael Flieder

ウィーン三重奏団

バイオリ二ストであるクレメンツ・フリーダー氏(長男)もまた、2012年以降ウィーン・フィルでも頻繁に演奏されていらっしゃるとのこと。寄せられた感想の中には、バイオリンの音が豊かでしたとの声もいただきました。同氏は、1777年にドイツで作られたマスターヴァイオリン「クロッツ」を演奏に使用されているそうです。

ピアニストのマクシミリアン・フリーダー氏(次男)はヨーロッパだけでなくアジア各国で活躍中。ウィーン生まれ・ウィーン育ちの三重奏団が織りなす繊細で心に響く音色が、東京、そして大阪でホールいっぱいに響きわたりました。

コンサートはそれぞれ2部で構成され、モーツァルト、ハイドン、スクリャービン、クライスラーと珠玉の音楽が次々と奏でられ、ヨハン・シュトラウスII世作曲「美しき青きドナウ」のメロディーにはひときわ大きな拍手が送られました、アンコールの最後はウィーン・フィルでもおなじみのヨハン・シュトラウスI世作曲「ラデツキー行進曲」、ステージと会場の手拍子が一体となり、盛大のうちに幕を閉じました。「美しき青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」はそれぞれ親子の作曲、「親子の曲を親子の演奏で聴け、とても感動しました」との感想をいただきました。

要約筆記、そして磁気ループ(ヒアリングループ)とは

弊社代表木下挨拶がスクリーンに映し出された様子
T付き耳マーク (国内ヒアリングループ設置、及び対応機器を示す)

もっともっと磁気ループや要約筆記などが広がってほしいとの声をいただきました

コンサートでは、難聴の方々への配慮として、曲名や演者の挨拶などの要点を要約筆記(スクリーンに文字にて概要を字幕のように表示)を導入するとともに、磁気ループシステム(ヒアリングループ)を全席でご利用いただけるよう会場内に設置し、より良い音質と情報保証をもってコンサートを楽しんでいただくことを目指しました。当日ご参加いただいた皆様から要約筆記、そして磁気ループ(ヒアリングループ)に関しての感想や提言もいただきました。

  • 難聴の解決策を多面的に展開して欲しい。聞こえの啓蒙となる情報など社会にもっと普及してください。WHOの難聴予防キャンペーンに対して、メーカーももっと力を入れて下さい。
  • ループなどが特別なものではなくどこのホールや劇場などでも設置されるとよいと思います。ぜひそういう働きかけをお願いしたいなと思います。
  • 劇場、スポーツスタジアム(五輪競技場)、交通機関(タクシー、バス、地下鉄、新幹線など)クリアにアナウンスが聞こえることが難聴者の夢。ヒアリングループは、設置の問題だけではないので入力(マイクの持ち方、話し方)と出力(ヒアリングループの設置方法やパワーなど)が大切です。

また、上記イメージ(右)の「T付き耳マーク」は、日本国内において、ヒアリングループ設置場所並びに対応機器を示すマークとして使用されているマークです。みみともコンサートの会場ではそれぞれ、磁気ループ(ヒアリングループ)の設置について「T付き耳マーク」の表示を設置することでご紹介させていただきました。

みみともコンサートの代名詞ともなっているみみともついてのご質問もいただきました。「みみともとは?」のページをぜひご参照下さい。

本年も皆様への感謝とともに・・

ご来場いただきました皆様からの声の一部をご紹介いたします。

  • サロンコンサートのように肩ひじを張らずに楽しむことができた。ホールの大きさが三重奏にふさわしく、生の音を存分に堪能した。
  • どんな素晴らしい録音のCDよりもレコードよりもライブが一番です。演奏者と聞き手の息の合わせ方で楽しみは変わるし、生きています。ベートーベンですら難聴で苦しんだことがあったのですから、今後もこういった企画で機会を作りくださることを期待します。
  • いろんなライブがありますが、クラシックは生音楽で体験するもの、生楽器にこそ、その音らしさが含まれているので難聴者、健聴者に関わらずもっと生音に親しんでほしい「要約筆記」を初めてみました。
  • 普通のコンサートでも気兼ねなく聴きに行かれる環境が整うともっと良いと思います。
  • 幼い時期に素晴らしい音に触れる機会を下さってありがとうございます。親にも子供にも聞きやすい曲で飽きずに楽しく聞いていました。
  • 難聴、健聴に関係なく、国籍も超えて、音楽を共有できるという機会はとても素晴らしいと思います。本物に触れました。

昨年に引き続き両会場のロビーで、それぞれ脳の働きをサポートするBraingHearing™技術が搭載されたオーティコン補聴器の数々を展示し、来場者への製品紹介をさせていただく機会を得ました。聞こえと認知についてもご質問をいただいたり、聞こえへの関心の高まりを感じました。

本イベントの開催にむけては、本年も多くの皆様のご協力をいただきました。すべての皆様への深謝とともに弊社は社会貢献活動の一環としてこのようなイベントを開催しておりますが、今後も聞こえに悩みを抱える方々へ素晴らしい体験をして頂くとともに、健聴者の方々に対しても聞こえや難聴に関する理解促進の啓発活動を行ってまいります。

※ご紹介した皆様の声や提言は、みみともコンサート2015参加者のコメントを編集・抜粋したものです。