みんなの聞こえ
多くの職場で難聴への正しい理解や、聞こえづらさ解消のサポートがまだまだ足りずごくふつうの場面の対処に努力が必要なことも。いまより楽に過ごすためのヒントをお届けします
2017/05/10
聞こえ

職場での聞こえづらさをどう乗り切るか

Dealing with Hearing loss in the workplace

職場の環境、業務や職務、求められる知識や専門性・・・仕事の世界は実に多岐にわたります。幸運なことに先進の補聴器は、難聴や聞こえに関連した職場での問題について解決のサポートができるということです。一方で、多くの職場では、難聴に対する正しい理解や、聞こえづらさを解消するサポートが充分だとはいえず、「ごくふつう」のはずの場面で努力を求められることもあります。 ここでご紹介するヒントは、難聴の方々にとって、さまざまな職場の場面でいまよりもっと楽に過ごしていただくための一助となるかもしれません。

同僚からのサポートを得られていますか?

周囲のサポートがどれだけ必要なのかは、難聴の度合いや仕事への影響度によっても異なります。現実的な視点からどれだけサポートが必要なかを測り、同僚に何が必要かを伝えましょう。何が必要なのかが分かることで同僚の側にとっても仕事がしやすくなります。
同僚にサポートを求めると決めたなら、率先して伝えていく姿勢が必要です。具体的に何が助けになり、また一方で聞こえをより困難にするのかを理解してもらう必要があります。多くの場合、周囲の人々は具体的なサポートの方法をなかなか上手に推測できません。したがって前向きでそして継続的な働きかけが必要となります。

話し合っていただくこと、できるだけ伝えていただくこと

聞こえは一人ひとり異なり、サポートのニーズも違います。医師や聴覚ケアに関わる人々は、難聴の方々すべてにフィットする解決策がないことをよく知っていますが、職場では事情が異なります。

ほとんどの場合ご自身で伝えない限り、あなたのニーズがどこにあるのか周囲の人々には分かりません。同僚や仕事上のパートナーなどに向けて、ともに働く仲間として会議の内容などがきちんと伝わっているか、共通の認識が得られているかなどを必要な際に確認してほしいと伝えましょう。申し訳ないという姿勢ではなく、積極的に伝えしょう、心配はいりません。職場や、会議などの流れにあなたが一緒についてきているかどうかは周囲の全員の関心ごとです。

  • 話し方が速すぎる人がいれば、ゆっくりと話してもらうように伝えましょう。
  • 初めての人との自己紹介の際には、難聴について伝え、またどう対処してもらえば助けになるのかも伝えましょう( ときにあなたの難聴について忘れている同僚もいます。)
  • 表情や口の動きが分かるように顔を見ながら話してくれるように伝えましょう。 マスクをしている同僚には、一時的に外して話してもらうことが可能かどうか尋ねましょう(花粉がある場所や、風邪をひいている場合もあります、そんな時はどうぞ同僚のニーズへの思いやりも忘れずに)

まずは自身で考え、それから会社に対して伝えましょう

ただ受け身の姿勢だけで会社のサポートに頼るべきではありません-なぜなら多くの職場で、難聴がどのようなものか、正しく理解されているわけではないからです。また働く上での権利や、ご自身のニーズに対してどのようなサポートが得られるかについて調べましょう。自分自身の理解を深めたうえで、必要なニーズについて建設的に伝えましょう。職場での毎日を快適なものにするために何ができるのかサポートやアドバイスを難聴に関連した機関や団体などから得ることができるかもしれません。どうぞ職場の近く、またお住まいの地域の自治体などで調べてみてください。

  • 事前に伝えたい情報を準備しましょう:印刷物やE-mailなどの伝達手段を活用します。
  • 難聴についての法令や条例、公的なサポート、また(難聴ではない)同僚に向けた難聴理解のためのセミナーなどの情報を見つけましょう
  • 聴覚ケアの専門家からのアドバイス、また難聴理解パンフレットやコミュニケーションのヒントなどを準備しましょう

難聴を持つ人々とのネットワークを持ちましょう

難聴に関する経験をシェアできるということは、とても役に立つことです。職場での聞こえについてすでに経験を積んでいる人々の存在は心強く、また多くの面で実際的なヒントを得ることができます
難聴の同僚がすでに在籍しているといった組織では、彼らから直接職場へのスムーズな適応方法や職場で導入されている施策やポリシーなどについて説明を受けることができます。

  • 会社や組織の外で同年代の仲間を見つけてみましょう
  • オンラインのフォーラムや近所のネットワークなどに参加してみましょう

たわいのない会話を聞き逃してしまうことで、疎外感を感じることや、やる気をそがれてしまうことがあります。そのようなことに悩んでいるならば、聴覚ケアの専門家に相談してみましょう。

前向きに、そしてあなたらしく

聴力の低下によって、実力を実証するためには、これまで以上に働かなければいけないと考える方々もいます。これまでの自信に揺らぎを感じ、今までと同じに働けるのかどうか自身に問い始めます。事実、できます!難聴を抱えたとしても今までと同じにスキルと経験を備えたあなた自身であることに変わりません、必要なことはいくつかの変化を受け入れる必要があるということだけです。

  • 環境のよい静かな場所を探しましょう- 手を叩いてみて反響音がないか確認します(反響のある場所は健聴の人でも聞くことの疲れを感じます)
  • 電話やコピー機さまざまな音があふれる自分の机ではなく、同僚との打ち合わせには静かな会議室を確保しましょう。
  • あなたの聞こえに会った働き方を見つけましょう、例えば電話でのやり取りは減らして実際に顔を合わせた打ち合わせを増やすなど。

何より安全を優先しましょう

職場にひそむ危険がないか、現実的な視点から確認しましょう。追加的な配慮が必要だと感じる点はありませんか?たくさんの音が響き渡り、危険を知らせる大きな声が聞こえない現場など、避けたほうが良い業務もあるかもしれません。
火災報知器などのアラームは聞こえますか?火事や避難などの際には、必ず危険について教えてくれるように同僚と取り決めをしておく必要があるかもしれません。

  • どの音が耳に届き、どの音は聞こえないのか。スピーカーから繰り返し聞こえる警報や指示などを軽んじるべきではありません-非常時の聞き間違いや誤解は、大きな危険につながる危険性をはらんでしいます。
  • 出張などの際はホテルのスタッフに、全館放送や警報などが流れる場合などには、直接知らせてもらうことが必要であると伝えましょう

補聴器をお使いの場合には、補聴器がきちんと動作していることを確認いただくこと、そして特に危険な職場で働いている方々は、十分な電池残量があるかについての意識が必要です。

電話やラジオといった手段をもう一度見直してみる

難聴の方々にとって、電話やラジオは使いにくいとされる場合もあります。聞こえに制限がある中でニーズを満たすためのその他の手段、ビデオ会議、e-mailやインスタントメッセージ、チャットシステム、音声をテキストに変えて伝える音声認識アプリといったサービスもあります。テクノロジーの進化によって抱えている問題を軽減につながるかもしれません。補聴器をお使いの場合は、テレループシステムやラウドスピーカー、イヤフォンまた、要約筆記/音声認識サービスの採用も検討の一つです。同時に・・・

  • 通話のための静かな場所を見つける
  • 通話している相手に対し、難聴があることを伝えておく
  • 通話を短くする
  • 会話の最後の大切なポイントを確認する(これはすべての人に良いヒントです!)

先進の補聴器、例えばオーティコンオープンなどは、ブルートゥースによるワイヤレス接続で簡単にPCやiPhone®などに直接接続が可能です、両手を開けたハンズフリーでの通話が可能です。

オーティコンOpnと外部機器接続

できるだけ聞こえやすい場所で会議を開きましょう

会議への参加は時に挑戦です、大きな会議室の場合、なおさら難しい挑戦となります。主となる発言者との間に距離があることもあれば、複数の人々が同時に話すこともあります。しかしながら、前もってちょっとした準備を行うことでもっと楽に会議に臨むことができます。

  • もし可能であれば、プレゼンテーションの原稿を事前に入手できるかプレゼンターに尋ねましょう。
  • 会議の議題について、事前に読んでおくことで、何について話すかが分かります
  • テーブルを囲む形で会議をすることで参加者の顔を見ることができます
  • 「一人ずつ発言するようにしてください」など同僚にあなたが必要とすることを伝えておきましょう

補聴器ユーザーの方々は、話者の声を直接補聴器へ伝送するパーソナルマイクなどを検討することもできます。

履歴書や就職面接の準備には

求職や面接の際にあらかじめ難聴について話すべきでしょうか?それはご自身の判断です。難聴について伝える方もいれば、そうでない方もいます、一方で難聴は伝えなければならないものではなないということです。それはとても個人的な決定事項であって、難聴があなたの仕事の遂行能力にどれだけ影響があるかによって異なります。 一つだけ確かなことは、難聴について職務経歴書や履歴書に書く必要はないということです。(視力を求められる特定の職業を除けば)メガネやコンタクトレンズの装用について書かないのと同じことです。書類審査の段階で大切なことは、あなたの経歴や実績が、そのポジションを満たしているかどうかです。

補聴器を装用している方は、面接に際して予備の電池を忘れずに!

  • コミュニケーションでの追加的なサポートが必要な際は、面接の前に伝えましょう
  • 難聴について役に立つ情報を持っていきましょう。例:コミュニケーションのヒントや、機器類などについて
  • 「電話通話は難しいですが、ビデオチャットは得意です。コミュニケーション~の問題が生じたことはありません」など仕事への難聴の影響について明確に伝えられるように準備しておきましょう。
  • 電話でのインタビューを指示された場合には、顔を合わせてのインタビューをリクエストできるか伝えましょう
  • 緊張をほぐしましょう。難聴に悩む求職者はあなた一人だけでなく、たくさんいるのだということを心にとめておきましょう。

【本件に関するお問い合わせ】

  • オーティコン補聴器マーケティング部(山口・渋谷)
  • TEL 0120-1133-21(フリーコール)
  • FAX 044-543-0616
  • E-mailinfo@oticon.co.jp

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。本記事のコピーライトはOticonに帰属します。本記事内に掲載された名称は、それぞれ各社の商標または登録商標です。また、出典や参照元の情報に関する著作権は、OticonまたはOticonが指定する執筆者または提供者に帰属します。