新しい補聴器との最初の日々
新しい補聴器で良いスタートを切るために、専門家のアドバイスを参考にしてください。
新しい補聴器は、最初の数週間がとても大切です。
はじめは、新しい補聴器に慣れるのは大変かもしれません。もしそのように感じても、すぐに慣れてきますので、心配はいりません。補聴器に慣れるためには、専門家のアドバイスに従いましょう。
補聴器を快適に使い始めるための9つのヒント
静かな場所から始めましょう。
最初の数日間は、自宅など静かな環境で補聴器を装用し、周囲の新しい音に慣れていきましょう。
普段よりも多くの音が聞こえるようになります。蛇口の音、階段のきしむ音、カトラリーのぶつかる音などです。周りの音が本当に今聞こえている音と同じなのか、と疑問に思うかもしれません。
装用時間を徐々に長くしましょう。
より多くの音が聞こえるようになることは素晴らしいことですが、同時に疲れを感じてしまうかもしれません。
初日は数時間だけ補聴器を装用し、その後は毎日少しずつ長くしていくことをお勧めします。
自分の声と足音に慣れましょう。
最初は、補聴器によって増幅された自分の声や足音が気になってしまうかもしれません。そのため、最初のうちは慣れないかもしれません。しかし、脳が慣れるのに少し時間がかかるだけで、そのうちこれらの音が気にならなくなります。
音読で、自分の声に慣れることができます。
補聴器の装用は継続しましょう。
補聴器はできるだけ長く装用することが大切です。補聴器は、最初は少し違和感があったとしても、頻繁に使用して慣れることによって初めてその効果を十分に発揮します。
家の中や日常生活で補聴器を装用しましょう。最初は新しい音に戸惑うかもしれませんが、すぐに生活の一部になります。
テレビをつけて好きな番組を見たり、買い物に出かけたり、散歩に出かけたりと、補聴器をつけたまま普段と同じように生活することができるようになります。
必要に応じて休憩を取りましょう。
補聴器の装用に疲れを感じたり、負担に感じたりした場合は、音から解放されるために補聴器を外してもかまいません。
最初のうちは、特定の状況下で少々不快に感じても、無理をする必要はありません。準備ができたらすぐにまた装用してください。
習慣化しましょう。
補聴器を習慣化すると慣れるのは早く、日常生活でのあなたの一部になります。
補聴器を装用するのを忘れてしまうことがあるかもしれません。そのようなときには、枕元にメモを残したり、スマートフォンのリマインダー機能を利用したりすると良いでしょう。
通常は、夜の就寝する時に補聴器を外します。毎晩同じ場所に置くようにすることで、着け外しすることが自然になります。枕元の近くが、補聴器の置き場には良いかもしれません。
補聴器のお手入れは定期的に行いましょう。朝や決まった時間に行うようにすることで、忘れずに行えるようになります。
直接会って、または電話で会話しましょう。
補聴器を装用すると、会話はより明瞭に聞こえるようになり、会話に参加しやすくなりますが、それには練習が必要です。
補聴器を初めて装用する人にとって、対面でも電話でも、他の人と会話することはよい練習になります。突然、会話が明瞭に聞こえるようになり、会話についていくのが容易になるかもしれません。
重度の難聴がある方は、しばらく電話での会話を避けていたかもしれません。相手の身振りやボディランゲージから読み取ることができるため、対面での会話の方が容易かもしれません。電話での会話とは少し異なりますが、社会的なつながりを築き、維持していく上では重要な練習になります。
それゆえ、友人に電話したり、友人を電話で招いたり、お気に入りの飲食店を予約したりしましょう。
外出を楽しみましょう。
補聴器に慣れるまでは、外に出ることが大切です。
補聴器に慣れるまでは、騒がしい環境では聞き取りが難しいかもしれません。外食の際は、厨房から離れた静かなテーブルをリクエストすれば、周囲の騒音を避けることができるかもしれません。聞き取りにくい場合は、会話中にアイコンタクトを使いながら、できるだけ近くにいる人との会話に集中すると良いでしょう。
劇場、講演会、コンサート、映画などに行く際は、ヒアリングループシステム、赤外線補聴システム、あるいはFM補聴システムが利用できるかどうか事前に問い合わせすると良いでしょう。補聴器をこれらの補聴システムに接続することで、補聴器で直接音声を聞くことができます。
フォローアップ面談を予約しましょう。
補聴器は、購入してしばらくは特に定期的な再調整が必要です。
聴覚ケアの専門家は、あなたに次回の面談の予約を勧めてくるでしょう。次の面談では、それまでのあなたの経験をもとに補聴器の再調整を行います。
あなたにとって最も困難な状況について、聴覚ケアの専門家に相談しましょう。
この機会に、疑問点や直面した問題があれば何でも質問しましょう。予約の際に手帳を持参したり、近親者や友人に同席してもらったりするのもよいでしょう。彼らもあなたの聞こえについて何か重要な点に気づいているかもしれません。
補聴器を最大限に活用するためには、分からないことは遠慮なくたくさん質問しましょう。