alt

テクノロジーの限界に挑む

脳本来の自然な聞く働きのためには、音声だけでなくすべての音を届ける必要があります。

オーティコンの目標は、脳本来の自然な聞く働きを適切にサポートすることで、難聴の方に世界で最も自然に近い「聞こえ」を提供することです。

オーティコンのBrainHearing™テクノロジーの中核を成すものは、業界をリードする次の3つのモアサウンドテクノロジーです:モアサウンド・アンプリファイア、モアサウンド・インテリジェンス、モアサウンド・オプティマイザー 

これらのテクノロジーをワールドクラスの補聴ケアソリューションに組み込み、実際に耳に装着することで、BrainHearing™の確かなメリットを実現しています。そして、新しい技術が誕生するたびに、そのメリットはさらに広がり続けています。 

BrainHearing™についてもっと詳しく

ディープニューラルネットワーク(DNN)2.0

より豊かで、よりクリアで、より正確な音

オーティコンの先進の人工知能技術が、ディープニューラルネットワーク(DNN)2.0です。これはMSI3.0の一部であり、これまで以上に明瞭な音環境を提供することで、脳本来の自然な聞く働きをサポートします。DNN 2.0は、簡単な環境から難しい環境まで、あらゆる音をより自然に再現します。

多様な音のサンプル 

初代のDNNは実世界で録音された1,200万の音の情景で学習したものですが、次世代のDNN 2.0ではさらに多様な音のサンプルを用いて再学習しました。これらの音のサンプルの多くは難解で複雑だったため、DNN 2.0は実世界のより複雑な環境においてもユーザーを支援するための学習を行いました。

その結果、よりクリアな音質、より高い精度、より優れたノイズ抑制、そして原音のより忠実な保持を実現しました。さらに、DNN 2.0は常時稼働しており、毎日その瞬間、ユーザーの周囲のよりクリアな音声を届けることを可能にしました。

ディープニューラルネットワーク2.0を詳しく

alt
”じぶんセンサー”(4Dセンサー)テクノロジー

オーティコン インテントの音声処理を強力にサポート

オーティコン インテントでは、世界初*の”じぶんセンサー”(4Dセンサー)とDNN 2.0の融合により、MSI 3.0が、ユーザーが置かれた状況において、これまで以上に明瞭でバランスの取れた音環境をユーザーに届けることを可能にしました2。さらに、ユーザー一人ひとりの聴取ニーズにシームレスに対応することができ、その時の状況やユーザーの意図に基づいた個別のサポートを提供することで、音声理解を大幅に向上させることが可能になりました1

* 世界初(じぶんセンサー)は2024.2月末時点です。(自社調べ)

モアサウンド・アンプリファイア3.0

より良いフィッティングのための実績ある基盤

モアサウンド・アンプリファイア(MSA)3.0は、補聴器フィッティングの基本である「聞き取りやすさ」を提供します。人の声やその他すべての意味のある音を聞き取りやすく快適にすることで、ユーザーはすべての人間が最終的に目指しているもの、つまり相互に効果的なコミュニケーションを実現することが可能になります。 MSAは、あらゆる意味のある音を正確かつバランスよく増幅し、お客様に提供します。最新世代のこの機能は、80Hzから10,000Hzまでの周波数帯域にわたって、より豊かな環境表現と充実したサウンドシーンをユーザーに提供します。

風切り音/擦れ音スタビライザー

風切り音/擦れ音の防止機能

風切り音/擦れ音スタビライザーは、毎秒500回の風切り音と擦れ音を検出して抑制します。2つのマイクのうち最もクリーンな音が入力されるマイクを選択することで、不要なノイズの侵入を防ぎます。そして、もう一方のマイクからの風切り音や擦れ音の影響を受ける周波数帯域だけを効率的に減衰させます。

突発音タビライザー

突発的な音を瞬時に的確にバランスを調整 

キーボードのカチカチ音やドアのバタンと閉まる音など、耳障りな大小さまざま音はどこにでもあり、適切に処理する必要があります。これらの音は、ノイズとして除去してしまうのではなく、バランスを調整します。なぜなら、これらの音は意味のあるものであり、ユーザーが周囲の環境を理解するのに役立つからです。モアサウンドアンプリファイア3.0の一部である突発音スタビライザーは、このような突発音の発生を迅速かつ的確に検出し、適切に利得減衰を行い、突発音が無くなるとすぐに利得を元に戻す処理を行います。

さらに、突発音スタビライザーは1日に50万回以上の突発音に対応できます。ユーザーに突発音をよりバランスが調整された音として届けることで、聞き取りの努力が22%3軽減され、会話の理解と会話への参加の維持に役立ちます4

alt
モアサウンド・オプティマイザー

優れた聞き心地を実現

モアサウンド・オプティマイザー(MSO) は、ハウリングの発生を防止し、安定した聞こえを届けます。静かな場所だけでなく、実際の生活環境においても、ユーザーが頭や首を動かしたり、耳の周りに物が触れたりしても、一日中最適な利得を維持します。

MSO は、独自の特許取得済み「スペクトル時間偏重」技術により、ハウリングを事前に予防するブレーカー信号を生成することで、利得を犠牲にすることなくハウリングを積極的に検出・抑制します。目に見えない利得の低下を防ぎ、一日中適切な利得を維持します。これにより、ユーザーは、最も複雑な聴取環境下でも、より自然な音で会話の細部まで聞き取りやすくなり、快適性が向上し、会話の理解度が向上します5

Sirius™ (シリウス)  

先進の専用プラットフォーム

シリウスプラットフォームにより、補聴器ユーザーはオーティコン史上最もパワフルでインテリジェントなプラットフォームを利用することになります。補聴器専用に設計されたシリウスプラットフォームは、常時稼働している次世代DNN 2.0を搭載しています。その高い処理能力は、オーティコン インテントとオーティコン オウン SIの画期的な技術を支えています。また、将来を見据えた仕様になっており、オーティコン インテントはワイヤレスで最新のソフトウェアへアップデートすることができます。

ディープニューラルネットワーク2.0の処理

シリウスプラットフォームは、補聴器専用に設計されたチップセットを搭載した全く新しいプラットフォームです。内蔵された第2世代のDNNにより、原音の高度な保持、ノイズ抑制、そしてより語音明瞭度の向上を実現しました2

”じぶんセンサー”(4Dセンサー)テクノロジー

オーティコン インテントに内蔵されたモーションセンサーが頭と体の動きを検知し、複数の音響センサーが音量、信号対雑音比、会話の動きを検知します。これにより、オーティコン インテントは”じぶんセンサー”(4Dセンサー)テクノロジーを機能させるため必要なさまざまな入力を組み合わせています。

周波数帯域幅の拡大

シリウスプラットフォームは、補聴器の周波数帯域をさらに低音域へ拡張し、80Hzから10,000Hzの帯域幅を実現することで、より豊かな音環境を届け、周囲の環境をより豊かに表現し、音楽体験も向上させます。

インテリジェントな新スピーカーユニット「ミニフィットディテクトスピーカー」

シリウスプラットフォームのオーティコン インテントは、オートキャリブレーション機能搭載のミニフィットディテクトスピーカーを採用しています。これにより、ユーザーは日常生活においてスピーカーユニットの誤差なく、毎日正確な利得を得ることが可能です。

将来を見据えたBluetooth® LE Audio

オーティコン インテントでは、シリウスプラットフォームは次世代のBluetooth技術をサポートします:Bluetooth LE Audioは、さまざまな機器間でデータと音声のストリーミングを可能にし、より高い電力効率を実現する標準オーディオコーデックを搭載しています。

次世代へとつなぐBrainHearing™

オーティコンは、探求と革新の旅を続けており、妥協を許すことなく常に高い目標をかかげています。製品ラインアップの進化はすべて、最新のBrainHearing™に基づいており、世代ごとに進化を続けています。

さらに、技術を進化させるだけでなく、そのメリットを実証する方法も刷新しています。既成概念を打ち破ることで、補聴器ユーザーが日常生活の特に言葉の理解が困難な複雑な環境下でも、積極的に社会参加できるよう支援します。

オーティコンのBluetooth®搭載補聴器

ユーザーの楽しみが広がる

自然な聞き取りやすさと高音質が手軽に楽しめるデジタルの世界へとユーザーを導きます。オーティコンの先進の接続技術が、ユーザーの補聴器の利便性を高めます。

参考文献

  1. Bianchi/Eskelund et al. (2024). Oticon Intent™ – Clinical evidence. BrainHearing™ benefits of the 4D Sensor technology. Oticon Whitepaper.
  2. Vatti et al. (2024). Superior speech clarity and access to speech cues. Oticon Intent™ competitive benchmark. Oticon Research Brief.
  3. Based on a 22% reduced mean pupil size as compared to the highest mean pupil size. 
  4. Santurette et al. (2023). SuddenSound Stabilizer - Evidence and user benefits. Oticon Whitepaper.
  5. Juul Jensen (2019). Oticon Opn S Clinical Evidence. Oticon Whitepaper.