注目すべき4つの研究分野
認知聴覚科学
エリクスホルム研究センターでの発見は、BrainHearing™の飛躍的な進歩に絶えずインスピレーションを与えています。脳の音を処理する能力を高めることで、難聴がある方の疲労やストレスを軽減し、より健やかで前向きな人生への道を切り拓くことが可能になります。
パーソナルオーディオロジー
難聴は人それぞれ異なるものであり、それぞれに合った解決策が必要です。これからの測定器機や補聴器は、個人のニーズに合わせたものになり、”ビッグデータ”によるログ解析などを活用しながら、日常の課さまざまな課題に適応し、よりきめ細かな聞こえのサポートを可能性にするでしょう。
意図の解読
あらゆる環境下での人の自然な聴取行動を理解するために、オーティコンは頭の動き、視線、脳波信号のトラッキングを用いるなど、斬新な手法を活用しています。こうした研究によって、ユーザーの意図を予測し、それに応じた聞こえを届けるといった次世代の聴覚ケアソリューションを実現しています。
人工知能(AI)
AIはすでに世界を変えつつあります。オーティコンのAI研究は、リアルタイムで最適な音を届ける優れた補聴器の開発と、聴覚ケアの専門家によるファーストフィッティングの質を高めるための各種測定の精度の向上という2つの方向に向けて進んでいます。
エリクホルム研究センターに支えられたBrainHearingテクノロジー
オーティコンは、「より自然な聞こえの体験を提供すること」を目指して、エリクスホルム研究センターでの研究成果をもとに技術開発を行っています。オーティコンはブレインヒアリングの開発理念に基づいて、脳に周囲すべての音情報を届けるための技術を開発しています。 これは脳に届く音情報が多ければ多いほど、脳本来の聞く働きにより、自然で正確な聞き取りが可能になるからです。
オーティコンのブレインヒアリングテクノロジーの中核を成すのが、業界をリードする3つのモアサウンドテクノロジーのモアサウンド・アンプリファイア、モアサウンド・インテリジェンス、モアサウンド・オプティマイザーです。
BrainHearing™テクノロジーを詳しく”人生を変えるほどの効果”の提供
オーティコンの補聴器は、単に聞こえを改善するだけでなく、脳の聞く働きをサポートし、難聴のある方のウェルビーイングにも貢献します。
オーティコンの研究は、エリクスホルム研究センターで確立された先進的な方法を用いて、補聴器ユーザーの”人生を変えるほどの効果”が実証されています。例えば、聞き取りの労力の軽減、記憶の想起の向上、聞き取りのストレスの軽減などです。
これらの効果を、脳波(EEG)測定、瞳孔測定、VR(仮想現実)、心拍モニタリングなどの新しい視点からの研究方法を用いて、実際の生活環境に近い聴取シナリオを再現しながら検証しています。
BrainHearing™ネットワーク
聴覚ケアの新境地へ
BrainHearing™ネットワークは、聴覚ケアの専門家と業界をリードする科学者、主要なKOL、情熱を共有する仲間たちをつなぐグローバルなネットワークです。最新の科学的知見や聴覚ケアに触れながら、実践力を高め、経験を共有し、ともに聴覚ケアの未来を創造していく場をご提供します。
参考文献
- Brændgaard/Zapata-Rodriguez et al.(2024). 4D Sensor technology and Deep Neural Network 2.0 in Oticon Intent™. Technical review and evaluation. Oticon Whitepaper.
- Santurette & Laugesen (2023). Audible Contrast Threshold (ACT™). A language-independent diagnostic test to quantify real life speech-in-noise ability and personalise help-in-noise settings in hearing aids. Oticon Whitepaper.