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災害への備えは重要です。とりわけご自身や家族、大切な人が難聴を抱えている場合、特別の配慮が必要です。オーティコンは聞こえの悩みを持つ方々の災害への備えの一助となる情報を提供します。

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避難するときの持ち物

難聴の方が被災して避難をするときは、文字情報を得る手段や、まわりの人と筆談によりコミュニケーションをとる方法を持ち、安全の確保や支援を得られるようにしてください。以下のものを持ち出してください。

  1. 補聴器や人工内耳などの電池
  2. スマートフォンなど文字情報が得られる携帯端末
  3. バッテリーや充電器(予備も)
  4. 筆談用具(ホワイトボード、メモ用紙、筆記用具など)
  5. 助けを呼ぶための笛、ブザーなど
  6. 懐中電灯(暗い場所でも手話や文字が見えるように)
  7. 支援を受ける際に配慮してほしいことを書いた「ヘルプカード」など
  8. 障害者手帳やお薬手帳
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テキストメッセージを災害時の連絡に用いる

災害時には被災地への電話が集中してつながりにくくなる輻輳が発生します。東日本大震災(2011)、熊本地震(2016)においてもこうした状態におちいり、電話が非常につながりにくくなりました。こうした状況における連絡にはテキストメッセージがおすすめです。

 

SNS等のサービス

輻輳状態においては音声回線よりパケット通信のほうがつながりやすい可能性が高いです。普段使用しているパケット通信によるコミュニケーションツールを使用してください。(例:メール、Line、Twitter、Facebook、Slack、Discord、Skype)

 

災害用伝言板

通信事業者各社は「災害用伝言板」を提供しています。テキストメッセージを登録して、携帯電話へ送信することができます。ガラケー、またはスマートフォンのアプリから使うことができるので、お使いの携帯会社が提供するアプリをインストールし、使用方法を確認しておきましょう。

なお、災害時にはスマートフォンの充電を満足に行うことができない可能性があります。不要不急の使用は控え、電池の節約を心がけましょう。

 

携帯電話各社の災害用伝言板の案内

◆ NTTドコモ 災害用伝言板
◆ au 災害用伝言板
◆ ソフトバンク 災害用伝言板
◆ ワイモバイル 災害用伝言板

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聴覚障害に対応した火災警報器の補助警報装置

難聴の問題がある場合、一般的な住宅用の火災警報器では十分聞こえない場合があります。聴覚障害に対応した補助警報装置を導入すれば、安全性の向上が期待できます。これらの機器はホームセンターやインターネット上などで購入可能です。聴覚ケアの専門家や、福祉課などで、聴覚障害やまたその他その方の身体状況に応じた適切な機器の紹介が受けられます。

 

補助警報装置の種類

補助警報装置にはさまざまな方式のものがあります。難聴の程度や住宅事情等をふまえて検討してください。

  • 音…大音量かつ低音の複合音で警報が鳴る
  • 光…フラッシュライト(閃光)で視覚的に知らせる
  • 振動…ベッドや枕などを振動させて知らせる
  • 臭い…わさび臭を放出して知らせる

注意事項:ここで紹介しました、これらの警報機器類の多くは、電池や外部電源によって動作します。定期的に電池等を交換する習慣をつけましょう。
国内では、改正消防法が交付され、 2006年6月から、すべての住宅、アパート、共同住宅に火災報知器の設置が義務付けられます。国内において自治体の判断によって、定める条件を満たした場合、聴覚障害に対応した日常生活用具の購入に際し給付・助成事業を行っているところもあります。購入検討時にはお住まいの市区町村にお問い合わせ下さい。