オーティコン補聴器が言語聴覚士を目指す学生を対象に、 聴覚分野の魅力と最新研究を伝えるサマーキャンプを8月11日より開催

10/06/22

オーティコン補聴器が言語聴覚士を目指す学生を対象に、
聴覚分野の魅力と最新研究を伝えるサマーキャンプを8月11日より開催

日本の補聴器満足度はわずか38%、
補聴器メーカー オーティコンが未来の補聴器業界を支える専門家育成に注力

110余年の歴史を持ち、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡、以下 オーティコン)は、言語聴覚士を目指す学生を対象に、「オーティコン補聴器みみともサマーキャンプ」を2022年8月11日(木)~13日(土)にて開催します。みみともサマーキャンプは、2019年よりはじめた取り組みで、2020年および2021年はコロナ禍の状況に配慮しオンラインで開催しました。4回目となる今年は、感染防止対策を講じたうえで、初年度同様に箱根にて対面形式による開催を予定しています。なお、全国の言語聴覚士を目指す学生、並びに聴覚分野へ関心を持つ学生を対象に6月17日(金)まで応募を受付けます。

■背景<日本の補聴器満足度は諸外国のおおよそ半分、専門家の育成が急務>

日本における難聴者と補聴器の実情についての大規模市場調査 JapanTrack(ジャパントラック)2018 によると、海外の補聴器満足度が80%近くに達しているのに対し、日本での補聴器満足度は38%(2018年)と極めて低い数字です。この理由は様々考えられますが、補聴器や聴覚ケアに対する正しい情報の不足や、適切な聴覚ケアが浸透していないこと、また適切な調整を施した補聴器が使用されていないことなどが挙げられます。

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適切な聴覚ケアは海外ではオージオロジスト(ドクター、聴覚スペシャリスト)が担当しており、該当する資格として日本では言語聴覚士があります。言語聴覚士協会会員動向によると、日本では聴覚分野での言語聴覚士の就労は10%以下と非常に少ない割合です。言語聴覚士を目指す学生の多くに、聴覚分野は資格を活かせる機会や活躍の場が少ないと映っていると考えられます。

しかし、補聴器を含めた聴覚ケア関連業界内では、言語聴覚士の需要は高く、採用に積極的な企業も多く存在します。業界内で今後ますます言語聴覚士の活躍が期待されていることを、言語聴覚士を志す多くの学生に認識してもらう必要があります。同時に超高齢化社会を聴覚ケアの側面から支える未来の専門家育成は日本の課題でもあるといえます。

この現状の改善、未来の聴覚ケアを支える専門家の育成に少しでも貢献できるよう、オーティコンでは「オーティコン補聴器 みみともサマーキャンプ」を開催します。言語聴覚士を目指す学生の皆様に、さまざまなアクティビティを通じて聴覚ケア分野の重要性と魅力、聴覚ケア業界内におけるキャリアパスを含めた可能性をお伝えします。サマーキャンプではVRによる難聴模擬体験や学生同士のディスカッションなどを通し、言語聴覚士を目指す学生自身に日本の社会が抱える課題について、どう取り組むべきかを考えていただくきっかけを提供します。また、オーティコン補聴器本社の補聴器製造工程をオンライン見学するなど、最新の補聴器製造技術についても学ぶことができます。更にオーティコンがゴールドスポンサーとして活動をサポートしている、一般社団法人日本ろう者サッカー協会に所属するデフサッカー日本代表選手や、耳鼻咽喉科医、国内・海外のゲストスピーカーによる特別講演なども予定しています。

■みみともサマーキャンプ実施概要

セミナー名 オーティコン補聴器 みみともサマーキャンプ
開催期間 2022年8月11日(木)~2022年8月13日(土)
募集人数 最大30名程度
実施場所 ライムリゾート箱根(神奈川県、箱根市)lime-resort-hakone-1200x702
内容 補聴器及び聴覚ケアへ業界への関心喚起及び、就職先の選択肢としてキャリアパス例の紹介。
国内外の講師から聴覚ケアに関わる最新の知見の紹介。
参加型ワークショップや実習、グループディスカッションなど。
VR技術を活用した難聴の疑似体験や最新の補聴器機の体験。
補聴器工場(オーティコン補聴器川崎本社ラボでの最新補聴器の製造工程)をオンライン見学。 他
応募条件 言語聴覚士を目指す養成課程で学ぶ学生 並びに聴覚に関心を持つ学生
応募方法 特設サイトの申込書フォームから申込み
申込締切日 2022年6月17日(金)
特設サイト みみともサマーキャンプ 2022

■「オーティコン補聴器」プレジデント 木下 聡のコメント

オーティコンはデンマークで110年以上の歴史をもつ補聴器メーカーで、聴覚ケアの総合プロバイダーであるデマントグループの傘下に属しています。弊社は聴覚ケア業界では唯一独立した基礎応用研究所である、エリクスホルム研究センターを所有し、聞こえそのものに関する最新の研究を行っています。サマーキャンプを通し、最新の知見やデバイスを体験し、聴覚の面白さに触れ、聴覚ケアや補聴器業界への理解を深めていただければ幸いです。このサマーキャンプが参加者の皆さんにとって聞こえを通じた社会貢献とキャリアパスを考えるきっかけとなり、将来的に聴覚ケア及び補聴器業界をけん引する方となっていただくことを期待しています。

■ オーティコン補聴器について
補聴器業界におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、デンマークを本社とする世界的な企業で、18,000人以上の従業員を有するデマントグループの傘下にあります。 日本市場においては1973年より製品の製造・販売を行っています(https://www.oticon.co.jp)。
オーティコンの新しい企業理念「Life-changing technology(ライフチェンジング テクノロジー)」とは、「難聴による制限のない世界、補聴器が難聴者の生活に溶け込み、難聴により引き起こされる健康リスクを抑えながら、その人らしく充実した人生を送る手助けとなれるよう、常に最も革新的な補聴器開発をおこなっていくこと」です。
オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、革新的な技術を開拓してきました。また、脳から聞こえを考える、「Brain Hearing™(ブレインヒアリング)」を補聴器開発の原点に置いています。
先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究センター(デンマーク)において、約13,000人以上のテストユーザーと世界中から参集した様々な分野の科学者と共に、軽度から高重度、子供用から大人用まで、あらゆる難聴に対応できるよう、常に最先端で革新的な補聴器の開発・製造を行っております。

■ デマント(Demant)グループについて
デマントは、118年前にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーする世界唯一の企業として、世界130か国以上でビジネスを展開しています。ビジネス領域ごとの売り上げ比率では、補聴器事業(卸売りと小売り合計)が81%を占めており、その他、人工内耳事業3%、診断機器事業が10%、コミュニケーション6%を占めています。中核となる補聴器事業ではオーティコン、フィリップス、バーナフォン、ソニックなど複数のブランドを展開しています。また、デマントはウィリアム・デマント財団が所有し、世界で唯一の慈善財団が所有する聴覚ヘルスケア企業です。全デマントグループ18,000人強の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。
*詳細はこちらをご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
オーティコン補聴器(PR:香田)
TEL:044-543-0615 FAX:044-543-0616 E-mail:info@oticon.co.jp