ゲーデ・デュオ
ベルリン芸術大学で出会ったヴァイオリニスト、ダニエル・ゲーデとピアニスト、スイシュー・ゲーデは生涯のパートナーとして、2名の息子たちにも恵まれ幸せな家庭を築いてきましたが、音楽家としても既に多くのコンサートに出演し、様々なLP・CD録音も行ってきています。またヴァイオリン教育法として世界的な名声を確立したスズキ・メソッド教則本用のデモCDの製作にもかかわってきました。
2011年3月11日に惹起された東日本大震災とそれに伴う大災害のなか、海外のほとんどの音楽家が日本の状況に同情を寄せながらも家族の反対等もあり来日を中止しました。この中にあって当初からゲーデ夫人は「私は日本人を信じている。彼らがこのような災害に負けるはずがない。」と述べ、夫であるダニエル・ゲーデに訪日を勧め、自らもボランティアとして被災地訪問を希望しました。その結果ダニエル・ゲーデは2011年11月に仙台市内の高等学校2校をゲーデ弦楽四重奏団と共に訪問し美しい調べを届け、2012年2月にはゲーデ兄弟弦楽トリオを率いて茨城県、福島県、山形県、宮城県、岩手県で19回のボランティア演奏を行いました。以来ダニエル・ゲーデは家族や友人音楽家と共に100回以上の演奏会を東北の被災地で開催しています。