補聴器のお手入れと電池交換

28/04/22

補聴器の装用が習慣化できてくると、いろいろなことに気づかされることでしょう。よみがえる音や感覚、そして感情、また、毎日お使いいただくことでおそらく耳垢といった補聴器の汚れにも気づくかもしれません。

ここでは、耳垢の掃除を含む、補聴器のお手入れについて、そして補聴器の電池を交換する方法についてご紹介します。

補聴器のお手入れ

敬遠されがちな耳垢ですが、実は耳垢には2つの大切な役割があります。その1つは外耳道を保湿と潤滑によって保護することです。もう1つがほこりや細菌による感染症や小さな虫などといった異物の侵入から耳を守るためです。
したがって、耳垢は人が持つ身体を守るために欠かせないものということになります。しかしながら、耳垢が補聴器を詰まらせることで、不具合や故障の原因の1つにつながります。 毎日のお手入れとして、柔らかい乾いた布で補聴器やイヤピースの表面を拭き、耳垢フィルターを確認してください。
耳垢がたまっていることに気付いた場合は、耳垢防止フィルターを交換する必要があります。交換時期は、個人差がありますので、一概に言えませんが、1カ月以内に交換が必要となるケースはあまりありません。ご自身での交換も可能ですが、無理をせずに補聴器販売店で交換をお願いしてください。

補聴器の電池を交換する

使い捨ての空気電池式の補聴器の場合、交換の頻度は、補聴器のスタイル、使用する電池の大きさ、また音楽やテレビのストリーミングでどれだけ使用するかなどの使用状況によって変わってきますが、一回の交換で通常3〜10日間使用することができます。
電池交換は複雑ではなく、電池残量が少なくなると補聴器から残量低下を知らせる警告音が鳴り、電池交換の時期を知らせます。電池交換の時期が来たら電池を交換してください。
補聴器の電池交換の仕方は、次の動画でもご紹介しています。

電池交換について、役立つヒントをいくつかご紹介します:

  • 電池を交換したら、電池から剥がしたシールを普段お使いのカレンダーの交換した日に貼ってください。これにより、電池交換の目安が分かるようになり、計画を立てることができます。
  • 電池は、必ずテーブルやトレイなどの上に置いて交換してください。そうすることで、誤って電池を落としても、見つけやすくなります。
  • 電池からシールを剥がしたら、30秒待ってから電池をセットすることをお勧めします。空気電池は、文字通り空気の力を使う電池です。これにより、新しい電池が空気を 取り込むまでの時間が与えられ、電池が最適に機能するのに役立ちます。石油ファンヒーターなど化石燃料を使用する室内での電池交換時には室内の換気も兼ねて外気を取り入れましょう。
  • 電池も補聴器も水分が苦手です。電池交換時は乾いた手で行いましょう。

補聴器は定期的なメンテナンスを行うことで、より長くお使いいただけます。補聴器のお手入れなどご不明な点があればお買い上げの補聴器店/クリニックにご相談ください。

【本件に関するお問い合わせ先】

オーティコン補聴器 (デジタルマーケティング:林田)
TEL:044-543-0615 FAX:044-543-0616 E-mail:info@oticon.co.jp