世界脳週間に際し、オーティコンは「聞こえ」において脳が果たす重要な役割についてお伝えします

16/03/18

2018年の3月12日~16日は「Brain Awareness Week(世界脳週間)」です。3月を中心に脳科学研究の意義と認知症を含む脳の様々な疾患に対する診断、治療、予防の社会における重要性について、社会の関心や意識を高めることを目的としたさまざまな活動やキャンペーンが世界的な規模で行われています。

オーティコンは聴覚分野におけるヘルスケアを提唱する組織として世界脳週間に合わせて、「聞こえ」において脳が果たす重要な役割についてお伝えします。聞こえは耳が音を捉えるところから始まります。私たちは耳ではなく、脳で音を聞いています。聞くということ、特にことばの理解は、機械的なものではなく、私たちの脳の認知のプロセスです。脳で理解することではじめて、言葉の意味やその音が何であるかが理解できるのです。

脳を第一に考えるアプローチ

賑やかなパーティ

オーティコンは聴覚ケアの分野において20年以上にわたり脳から聞こえを考えるBrainHearing™(ブレインヒアリング)を製品開発コンセプトにおき、脳と聴覚システムに関する様々な研究を行っています。

「脳をまず第一に考える」アプローチは、オーティコンの先進補聴器シリーズ「オープン(Oticon Opn)」の実現は、聴覚ケアに新たな基準を作り出すことに成功しました。弊社独自のBrainHearing™技術によって、オープンはこれまでの補聴器では実現が難しかった騒音のある環境で聞くための努力を減らして、一日を通して活力的に過ごすために必要な認知資源、すなわち脳の精神エネルギーに余裕を持つことを可能にすることが実証されています。

オーティコン補聴器のプレジデント木下聡は「脳を健康的に保つためには、社会と継続的にかかわりを持ち続けることが大切とされます。オープンを装用いただくことによって、にぎやかなレストランのような従来補聴器ユーザーが足を遠ざけがちであった環境でもより自然に会話の輪に加わることができます。改めて補聴器のメリットを実感いただけると思います。」と述べています。

聴覚ケアはヘルスケア

ブレインヒアリング

難聴をそのままにしておくことで脳の認知機能低下のリスクが高まり、結果的に認知症のリスクと結びつくことが様々な研究や、レポートによって示唆されています。さらに2017年に発行された国際的な専門家メンバーによって構成される、認知症予防、介入およびケアに関するランセット委員会(Lancet Commissions on Dementia Prevention, Intervention and Care)の新たな報告書では、認知症の発症へつながる可能性のある9つのリスク要因を挙げました。このうちリスク要因の一つとされる難聴については、適切な聴覚ケアによって認知症遅延または認知症のリスクを軽減する一助となる可能性について報告されています。*

オーティコンは、脳の健康に対する長期的な公衆衛生上のメリットは、難聴に関する広範かつより効果的なケアにつながると考えています。「昔と比べ、私たちは長生きになっています、それは年齢に関係した病気や症状が、より一般的なものになる可能性があること意味しています。」と木下は説明します。「世界脳週間は、聞こえを大切にしていただくことで将来的に脳の健康につながることを皆様にお伝えするまたとない機会です。聞こえについて気になることがありましたら、この機会にどうぞ耳鼻科医へご相談ください。聴覚ケアはヘルスケアであり、より良い聞こえはより充実した生活(QOL)へとつながります。」

参照サイト
  • Brain awareness week(英文サイト)

Brain Awareness Week (BAW)

* Livingston, et al (2017). Dementia presentation, intervention, and care. The Lancet, 17:31363-6.

本件に関するお問い合わせ
  • オーティコン補聴器:山地(PR)、渋谷(プロダクトマーケティング)
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