6月6日の補聴器の日に寄せて:オーティコン補聴器は、新たな聞こえの世界へさらに多くの人々を導いています

06/06/18

110余年の歴史を持つ補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡、以下オーティコン)は、補聴器の日に際し、聴覚ケアの重要性についての啓もうメッセージを発信するとと共に弊社補聴器Oticon Opn(オーティコン オープン:以下オーティコン オープン)の累計販売台数が世界において100万台を超えたことをお知らせいたします。

6月6日は補聴器の日です。補聴器の日は、1999年に一般社団法人補聴器工業会並びに一般社団法人日本補聴器販売店協会が手を携え制定した記念日です。6の形を向かい合わせにすると耳の形に見えるとしてこの日を補聴器の日といたしました。この記念日には、補聴器が人々の生活の中で身近なものになるようにという想い、そして補聴器を通じ多くの人が抱える聞こえについての悩みが改善されるようにという願い、バリアフリー社会の創造に貢献したいという決意も込められています。

「脳を第一に考える」アプローチ

ブレインヒアリング

オーティコンは、その110余年の歴史の中で「ピープルファースト」の企業理念のもと、常に聞こえに悩む人々を力づけることを最優先とし、先進補聴器を市場へ送り出してきました。聴覚ヘルスケアの分野において、BrainHearing™(ブレインヒアリング)すなわち人は「脳で聞く」ことに注目し、この分野におけるパイオニアとして20年以上にわたり研究を続けています。オーティコンは、脳が音の意味を理解するプロセスを重視して補聴技術を考え、製品化へとつなげています。

この「脳を第一に考える」アプローチにおいて、オーティコンは、これまでの補聴器に求められてきた「より良く言葉を聞き取る」ことに加え、さらに「聞く労力を軽減する」ことに注目しました。そしてそのコンセプトを真に具現化した製品がオーティコンの補聴器、オーティコン オープンです。オーティコン オープンは本年度世界で累計販売台数100万台を突破し、ひとつの重要なマイルストーンを打ち立てました。オーティコン オープンは、弊社独自のブレインヒアリング技術によって、ユーザーが騒がしい環境でも会話を交わすために必要な精神的負荷を軽減することで、会話を楽しむための精神的エネルギーを保つことを可能にしました。

難聴をそのままにしておくことがもたらす長期的な影響

パーティ

ブレインヒアリングの技術は、聞き取りの難しい騒音環境で補聴器ユーザーの方々がより楽に聞くことができるように設計されているため、脳を健康に保つために重要な社会的交流をより活発に促すことができると考えています。

とオーティコンのプレジデント木下聡は述べます。

さまざまなテストによって、オーティコン オープンユーザーは、より少ない労力でことばを理解できることが実証されています。ユーザーは脳の認知資源を、聞くことではなく、会話そのものを楽しむ方向へ向けることができます

近年では、難聴により人とのコミュニケーションが難しくなり、社会的な交流が減ることで認知機能低下のリスクが高まり、ひいては認知症などの健康リスクに結びつく可能性を示唆する報告が発表されています。

難聴を放置しておくことは、ストレスや精神的疲労など長期的な健康に悪影響を及ぼす可能性があり、騒音など聞こえの難しい環境下では脳に大きな負荷をかける可能性があります。難聴によって会話が難しくなり周囲との関わりを避けてしまうことは、社会的な交流活動から離脱、孤立やうつ病の原因となる可能性があり、認知機能の低下の加速につながることが報告されています。 ごく最近では、国際的な専門家メンバーによって構成された、認知症予防、介入およびケアに関するランセット委員会(Lancet Commissions on Dementia Prevention, Intervention and Care:以下ランセット委員会)によって、45歳~65歳の中年期の難聴は、後年での認知症の発症につながる#1の予防可能な危険因子であると結論付けられました。[1]

ブレインヒヤリング・テクノロジーへ寄せられた100万の信頼感

オーティコン・オープン

オーティコン オープンはお客様より高い評価をいただいています。2017年にオーティコン米国によって行われたオーティコン オープンの新規購入者700人(平均年齢61〜70歳)を対象とした満足度調査では、「とても満足」から「非常の不満」の5段階評価において、聞こえについて「とても満足」「満足」と答えた方の合計が95%を占めました。更に「少ない労力でより会話を理解できる」(81%)、「会話についていくことができる」(62%)という結果も得られています。この評価は、音質とユーザー満足度との極めて重要な関係を示しているといえます。[1]

「私たちの多くが先人たちよりも長く人生を歩んでいます、それはすなわち年齢に関連した慢性的な病気を経験することがより増えてくる可能性を示しています」と木下は説明します。「3月3日の耳の日とともにこの補聴器の日は、補聴器の装用を含む適切な聴覚ケアによって、長期的な健康管理を考えていただく絶好の機会であると思います。聞こえに悩みを感じていらっしゃる方々は、どうぞ一度耳鼻科の専門医を受診いただき、現在の聞こえについてアドバイスを受けていただけたらと思います。より良い聞こえはQOLを高めて人生そのものを楽しんでいただくことにも通じます。」

参照

補聴器工業会ホームページ

  1. Livingston G, Sommerlad A, Orgeta V, et al. Dementia presentation, intervention, and care. The Lancet. 2017;390(10113):2673-2734.
  2. Beck D.L., Porath M., Consumer Responses to the Oticon Opn Hearing Aid. Hearing Review. 2017;24(1):26.
オーティコン補聴器について

補聴器におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、ハンス・デマントにより1904 年にデンマークに創設されました。オーティコンは世界で唯一の慈善財団が所有する補聴器会社であり、ウィリアム・デマント・ホールディング社の傘下にあります。その日本法人としてオーティコン補聴器は1973年より日本市場における製品の製造・販売を行っています(https://www.oticon.co.jp)。オーティコンの企業理念「ピープル・ファースト」とは、「聞こえに悩む人々を第一に考え、彼らが自由に伝えあい、自然にふるまい、そして活動的に生活できるように力づける」という信念に基づきます。オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、業界のパイオニアとして革新的な技術を難聴者とともに開拓してきました。1977年には先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究所(デンマーク)を設立、世界中から参集した様々な分野の科学者と1,000人以上のテストユーザーと共に、将来の補聴器開発に取り組んでいます。オーティコンは世界各国で補聴器をはじめ、聴覚関連機器、医療機器の製造・販売を行っています。

本件に関するお問い合わせ
  • オーティコン補聴器:山地(PR)、渋谷(プロダクトマーケティング)
  • TEL 044-543-0615/ FAX 044-543-0616/ E-mail info@oticon.co.jp