school child

児童
(6~12歳)

子どもが学校に通い始めるということは、どの家族にとっても大きな節目となります。新しい人との出会いや刻々と変化する環境での心躍る体験でもあります。しかしながら、子どもにとって最適な聞き取り環境でなくても、学校では聞き取り能力と集中力を求められることになります。

親しい友だちを作ること、学び、評価

小学生になると、外から常に評価されるようになりますが、子ども自身も自分を評価しています。成功や失敗は、子どもの自己肯定感あるいは劣等感を生みます。また難聴であることを意識するようになり、補聴器を着けることに恥ずかしさを感じるようになるかもしれません。
学年を追うごとに友だちがとても大切な存在となり、子どもは自分のアイデンティティを確立するために、他人に自分を映し出して自分自身を客観的に捉えるようになります。補聴器を着けていることをからかわれたりする場合もあるので、自分に注目されたくないために補聴器の使用を最小限にとどめてしまう、というようなリスクも生じます。

子どもの気持ちを肯定する
子どもが難聴であると診断を受けた時の、ご自身の感情を思い出してみてください。そうした上で、子どもの気持ちを聞きそれを受け入れ、難聴であることが人間関係や学習の妨げにはならないのだと伝え、子どもを安心させてあげてください。

プライバシーの必要性をサポートする
難聴の子どもを育てるには家族の協力が必要です。子どもはこの年齢になるとプライバシーを必要としますが、夕食やその他家族の用事でお子さんを呼ぶ時には、あなたの声が聞こえるような環境にしておく必要があります。

子どもの環境と社会性について詳しく

児童

活発で賑やかな教室で、先生の話を理解し学習に集中するのは簡単ではありません。教室での聞こえをサポートする補聴技術は、子どもが楽しくそして上手に学習するための、心強い味方となります。

学校に通っている間に、お子さんはすべての教科を習得すると共に、語彙数を最大限増やすことが必要になります。学校では、コンピュータを使う、先生の話を理解して行動する、そしてグループワークに参加するなど様々な活動が行われ、子どもは複数の作業を同時にこなしていくことを求められます。また、スポーツや課外活動への取り組みも始まります。従って、子どもの置かれた環境に合わせて、聞こえを届けられるような補聴技術が非常に大切となります。オーティコン補聴器と合わせて使用するEduMic(エデュマイク)コネクトクリップは、授業中はもちろんのこと、放課後や習い事の時間など、学校内外でのお子さんの聞こえを力強くサポートします。これらの技術と大人のさらなるサポートが大変重要な役割を果たします。

お子さんをサポートするテクノロジー

  • 補聴器

    騒がしい環境での言葉の理解を向上し、複数の会話が飛び交う環境でも、会話についていくことを可能にすることで偶発的な学習機会をサポートします。

  • EduMic(エデュマイク)

    EduMicは、難聴を抱える子どもたちの学びやすい環境をサポートするためのオーティコンの新しいワイヤレスリモートマイクシステムです。

  • boy gaming

    コネクトクリップ

    コネクトクリップをリモートマイクとして使い、周囲の音を耳へと届けることができます。

Children being helped by teacher

子どもに自信を与える

補聴器
お子さんが自分で補聴器の掃除お手入れをしたり、エデュマイクコネクトクリップなどの他のアクセサリー機器を自分自身で扱えるのかどうか確認してみましょう。子どもに責任感を与えることで、自分が機器の所有者であるという意識が芽生え、補聴器やアクセサリー機器の使用を嫌がるリスクを最小限に抑えることができます。

コミュニケーション
聞き取りや学習をする上でお子さんが必要とすることを、お子さん自身が抵抗なく人に伝えることができるのか、コミュニケーションの際に何か問題が生じていれば自分で解決することができるのか、について確認をしてみてください。この年齢では子どもは自己評価するので、周りの注意が自分に向いてしまうことを嫌がるということがあるかもしれません。お子さんが周りの人に自然にサポートを求められる方法は何かについて子どもと話し合いましょう。そして、より良いコミュニケーションと聞こえの環境を作るための話し合いを、その方法を使いながら実施しましょう。

補聴器の専門家に相談するとき
病院や補聴器販売店で補聴器の色やアクセサリーなどを決める際には、必ずお子さんも参加できるようにしましょう。そして、お子さんが自分の気持ちについて直接聴覚ケアの専門家と話せるように、十分な時間を与えることが大切です。自分が必要としていることや、感情、経験については、お子さん自身が一番よくわかっています。このことをお子さんに伝えてあげることも大切です。

仲間の存在
学校で自分だけが難聴者である、という状況は容易ではありません。ですので、自分と同じ難聴を持つ子どもたちとの関わりはとても大切となります。この年頃になると子どもは身近な大人よりも友だちの言うことに耳を傾ける傾向があるので、これを積極的に活用し、お子さんが難聴を抱える子どもたちのコミュニティに参加することも検討しましょう。コミュニティについては補聴器の専門家に尋ねてみるのも良いかもしれません。

親御さんへの支援を見る

次の段階:
ティーン(13歳以上)

難聴を抱える子どもは成長するにつれ、乳幼児期から児童とそれ以降に至るそれぞれの段階でさまざまな課題に直面します。子どもの学びや成長は時間の経過とともにそれぞれ異なるため、お子さんのニーズを継続的に確認する必要があります。新しい概念やスキルが生まれるたび、新たな行動が生まれます。十分にサポートしてあげられるようにそのサインを見逃さないで下さい。

子どもはティーンエイジャー(13歳~19歳)になると、急速に大人への成長期に入っていきます。子どもが自分の役目や感情に圧倒され困惑することがあるかもしれません。この年頃の間に、大人は子離れをする必要があるでしょう。お子さんがあなたのサポートを必要とせず、自分自身で難聴に対処する準備ができているかどうかを確認してあげてください。

さらに詳しく

  • 難聴の子どもを育てる

    お子さんの人生を豊かなものにするための親御さんの役割について考えてみましょう。

  • お子さんの環境と社会性

    言語発達だけではなく、社会的スキルの習得に関しても聞く力の十分な発達が欠かせません。

  • お子さんの聞こえは何故重要なのか?

    お子さんの”話す”、”読む”、”書く”を学び、社会的スキルを発達させるためには”聞く”を使います。

  • オーティコン 小児用補聴器

    小児用補聴器を詳しく