子供から大人まで、難聴者から健聴者まで共に極上の音楽を楽しむ クラッシックコンサート、オンラインで初開催

12/02/21

2020年12月11日(金)19時より、オンラインにてオーティコン補聴器チャリティーコンサートを開催しました。開催に先立ち、応援メッセージをくださった方々、ご視聴いただいた皆様、また本コンサートの趣旨にご賛同の上、募金にご協力くださった皆様、心より感謝いたします。

オーティコン補聴器は、“子供から大人まで、難聴者から健聴者まで共に極上の音楽を楽しむ”というコンセプトのもと、2014年から毎年クラッシックコンサートを開催。磁器ループや要約筆記を使うなど、難聴者にも配慮しながら、会場にいる参加者全体で極上の音楽を楽しむ空間をご提供してきました。
2020年はコロナ禍において通常の開催が困難となり、開催の可否について社内で検討を重ね、自粛生活が続くこういう時だからこそ多くの方に音楽をお届けしたい、より多くの方と共に極上の音楽を楽しみたいという結論に至りました。また、皆さまのご健康と安全にも配慮し、オンラインによる配信とする事に致しました。
今回のオンライン配信は、アーカイブ配信を含め通常のコンサートホールでの開催時の倍以上の皆様にご視聴いただく事が出来ました。

コンサート開催と同時に当コンサートの趣旨にご賛同いただける方から募金の受付けも行い、一般の参加者以外にも医療・療育・教育関係者をはじめ、多くの有識者の皆様からも意義のある取り組みとして高い評価をいただいております。集まった収益金、合計140,000円は予定通り、難聴者団体7団体に寄付させていただきます。

コンサートの内容は?

オンラインで配信された約1時間のコンサートでは、オーティコン補聴器木下プレジデントのあいさつ、につづきクラシックの名曲5曲と見上げてごらん夜の星を、を含む3曲の日本の歌メドレーをお届けしました。
今回の演奏者はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団前コンサートマスターである、ダニエル・ゲーデ氏(ヴァイオリン)とスイシュー・ゲーデ氏(ピアノ)によるゲーデ・デュオ、日本の歌メドレーには、ゲーデご夫妻の次男である、フローリアン・ゲーデ氏(チェロ)も加わり、オンラインであっても豊かな音色を楽しめる演奏でした。特に日本の歌メドレーは毎年のみみともコンサートでも多くの参加者から大変ご好評をいただいているプログラムです。
今回は演奏者全員がご家族ということもあるからか、いつも以上に息もぴったりで、温かみのある演奏だと感じました。今回配信した演奏はこのコンサートのためだけにドイツで事前に収録いただきましたが、コロナ禍において収録スタッフも最少人数で行い、ご家族ゆえに実現した収録だと関係者からお聞きしています。コンサートの一部の様子はこちらに掲載している動画より閲覧可能です。

実際に視聴された方からの声は?

このコンサートをご視聴いただいた多くの皆様から口頭や文書にて感想を頂いておりますので、。下記にコメントの一部をご紹介いたします。

「過去に何度かみみともコンサートに参加させていただいています。今回生演奏を聴くことができなかったことは非常に残念でしたが、オンラインで画面越しに演奏者をアップで見れたこと、演奏者の息遣いまでもが伝わってきて別の意味で感動がありました。また補聴器を使って、演奏をステレオサウンドの音質で直接ストリーミングできました。初めてやってみたのですが、設定を販売店で事前に教えてもらっていたので、問題なく視聴できました。来年の開催はやはり会場で生演奏を聴きたいですが、オンラインで自宅から家族と一緒に演奏を聴くのも捨てがたいな、と思っています」

「素晴らしい音楽を楽しむことができました。難聴について今まであまり意識したことはありませんでしたが、難聴になっても音楽を楽しみたい、という前向きな気持ちはとても大切だと思います。また、難聴になっても適切な対処をして、音楽を楽しむ方法はある、と貴重な情報を得た気がします。このような機会をご提供いただきどうもありがとうございます。極上の音楽を聴き、難聴者へのサポートにもつながるこの活動は素晴らしいと思いました。また来年も開催時にはぜひ参加させていただきたいと思います」

「介護中の母と一緒に視聴しました。突然の演奏会に、母は大喜び。クラッシックの名曲の数々や、日本の歌メドレーも聴け、非常に素晴らしい時を過ごせました。以前より母は聴力が低下し、何度か補聴器を進めても、まだ早いとか、煩わしいとか、装用しようとしていませんでした。そんな母から、『こんな演奏会を聴くためには、補聴器も必要かもね』という言葉が自然にでて驚きました。介護者である私も介護をされている母も癒されたひと時でした」

終わりに

約1時間の演奏はあっという間に過ぎ、皆様ご自宅やそれぞれの場所からコンサートをお楽しみいただけたようです。海外から見てくださった方もいらっしゃり、弊社の取り組みやメッセージがオンラインの力を借りて、より幅広い層や地域にお伝えする事が出来たと感じています。ご視聴くださった皆様が、これを機に難聴や聴覚ケアにより一層関心を持っていただけると嬉しいです。
多くの方から「次回の開催もぜひ参加したい」「次回の開催を楽しみにしています」という声も頂きました。
最後に、今回急遽オンライン開催となり、運営面で不十分な部分もありましたが、今回の課題を踏まえ次回は更に多くの皆様に難聴者と健聴者が共に極上の音楽を楽しめる機会をご提供出来る様、引き続き努力してまいります。

コンサートについて詳しくはこちらから