『きこえる喜びを、もう一度』 一度聴覚ケアを断念したリアルユーザーが語る、 プロミュージシャンの補聴器ライフ

03/03/23

聞こえは私たちの生活の質(QOL)に深くかかわっています。
補聴器を装用することで、生活の質が大きく改善され、コミュニケーションの喜びや人生の豊かさを取り戻す方もいらっしゃいます。
今回は、補聴器装用を一度検討し試聴してみたものの、聞こえになじめず諦めてしまった過去を経て、数年後、補聴器に再チャレンジ。今は補聴器が欠かせないパートナーだと語る、プロミュージシャンの吉田豊さんのリアルなお話をお伺いしましたので動画とともにご覧ください。

『きこえる喜びを、もう一度』
一度聴覚ケアを断念したリアルユーザーが語る、 プロミュージシャンの補聴器ライフ
吉田豊さん(77)プロの打楽器奏者

出演者の紹介

吉田豊さん77歳、喜寿を迎えた現在も現役で活動するプロの打楽器奏者。ブラジル音楽の普及に尽力し、国内外のアーティストとのレコーディングやライブに数多く参加している。

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きっかけは家族からの指摘

最初はまさか自分が難聴とは思いもしませんでした。道を歩いているとき、背後から近づく自転車や自動車に気づいていないことを家族から指摘され、それから意識するようになりました。すると、テレビのボリュームが以前と比べて大きくなっていることや、何度も聞き返していること、後ろから話しかけられても気づいていないことなど、徐々に自分でも「聞こえ難さ」を自覚するようになりました。

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耳鼻科を受診してみたものの

聞こえ難さが気になったので、耳鼻科を受診し、そこで難聴と診断を受けました。その時、補聴器を使ってみようと一瞬考えたのですが、少し話にくい程度でそこまで不自由もなかったし「本当に必要になったら検討しよう」と思うようになり、しばらくそのままの生活をつづけました。

初めての補聴器体験

病院の受診から数年経った頃、日常の会話に困っていた家族からの訴えがあり、親戚の勧めもあって、一度補聴器を体験してみることにしました。初めて補聴器を付けた時、まず色んな音が入ってくることに驚きました。また、周囲の音がデジタル音に変換されているような違和感があって、決して快適なものではありませんでした。何より重要だったのは、ミュージシャンとしての楽器演奏です。打楽器を演奏する時、実際に楽器を叩く音と、耳に届く音にタイムラグを感じました。これでは演奏に支障があると感じたので補聴器の購入は見送ることにしました。

聞こえ難いままの数年間

それからさらに数年が経ち、徐々に以前に増して聞こえ難さを感じるようになり、いよいよ本格的に補聴器を検討しようと思うようになりました。その一番のきっかけは、舞台音楽の仕事を依頼された時のことでした。舞台は当然セリフがありますから、セリフに合わせて音楽を流します。ところが、その肝心なセリフが聞こえ難かったのです。また、これは以前からそうでしたが、仕事の打合せでも聞こえ難いことがしばしばあり、このままでは仕事を続けられないかもしれないと、真剣に補聴器を使ってみようと思うようになりました。

二度目の補聴器体験

最初のお試しから数年経っていたので、技術の進化に期待しつつも前回のことがありましたので、正直半信半疑でした。ところが良い意味で裏切られました。以前に比べて、会話だけでなく、楽器の演奏にも問題ないと直ぐに実感できました。念のため2週間ほど補聴器を使ってみて、購入を決めました。

専門家に相談して選んだ補聴器

私は髪が短いので、耳の後ろに補聴器が見えてしまうのはどうしても気になって、最初は耳あな補聴器の一番小さなサイズがいいと思っていました。ですが、お試しの時に補聴器とiPhoneが直接接続できることを教えてもらい、実際に使ってみました。両方の耳で電話の声が聞こえるうえに、iPhoneをポケットに入れたままでも会話ができる機能がとても便利だったので、この機能を使いたいと思い、お店の専門スタッフの方へ相談しました。少しサイズはアップしますがBluetooth搭載のスタイルを勧められ、カラーも思い切ってブラックを選びかっこいい補聴器を注文しました。

自分の耳あなが3D画像に?!

オーダーメイドの耳あな補聴器を注文しましたので、耳あなの型を取らなくてはなりませんでした。どうやって型を取るのか少し心配に思いましたが、驚きました。自分の耳あなを専用の機械でスキャンして、3D画像が出来上がっていました。長い人生で初めて自分の耳あなの形を見ることができました。手足と違って耳あなの形状は左右で異なり、右側は耳の入り口のカーブが左に比べるととても急な角度でした。

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初めて手にしたオーダーメイド補聴器

数日で補聴器が完成したと連絡がありましたので、早速引取りに行きました。完成した補聴器は思っていたより目立たず、正面から見ると見えないみたいで、自分から言わないと気づかれないことがほとんどでした。見た目もかっこよくて気に入っています。補聴器を付けるときは少しコツがあるのでそれを何度かお店で練習しました。他にも家でのお手入れ方法や電池の交換の仕方まで分かりやすく教えてもらったので、しっかり使いこなせています。

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気になることはしっかり伝える

補聴器を使い始めて会話はとても快適になりました。ただ、トライアングルのような金属の楽器を演奏した時に打音の響きが足りないように感じました。お店に行った際にそのことを伝えると、調整を変えてくれて、それから響きが出るようになり、こうやって、気になる音や不快に聞こえる場所がある時はお店で伝えて自分好みに調整してもらえば、もっと快適に使えるのだと期待しています。

これから挑戦してみたいこと

ブラジルのミュージシャンが主催するオンラインレッスンに参加しているのですが、中継機器を使えばオンラインレッスンの音声も直接補聴器で聞くことができるようなので、それはやってみたいと思っています。あとは、何より音楽をこれまでのように楽しく、そして1日でも長く続けていきたいと思っています。

最後に吉田さんにとって補聴器とは?

今思い返すと、会話が聞こえ難い時、笑ってごまかしたり、適当に相槌をしたりすることは、実はとても辛いことでした。今では補聴器はかけがえのないパートナーですね。もし私のように一度諦めてしまった人がいたら、もう一度チャレンジしてみることをお勧めしますね。

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吉田さんのように、過去に補聴器の使用を断念された方は少なくありません。そこには、様々な理由があるかと思いますが、聞こえ難さを放置しない。“聞こえる“を諦めない大切さを吉田さんの体験から改めて教えていただきました。

オーティコンでは、お近くの店舗で最新の補聴器を2週間お試しいただける2週間無料試聴のお申込みを承っています。「一度試してみたけど使わなかった」という方もご利用いただけますので、是非ご遠慮なくお申込下さいませ。
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【本件に関するお問い合わせ先】

オーティコン補聴器 (デジタルマーケティング:林田)
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